遊び育つ社会を目指して

1j_(198)

『平成のこどもたち』

全ての大人にとってかならず共通すること。それは子ども時代です。それは宝物です。子どもの頃に豊かな環境を過ごすことで、身体や心はとても豊かに発達をします。近年では脳科学的にも「遊ぶ」ことの必然性が証明されてきました。私たち大人は子どもが豊かに遊び育つ環境を尊重し守っていく義務があるのです。

ですが、子どもが「日常生活で遊ぶ」環境よりも、いじめ・引きこもり、少子化や貧困などの問題に目がいってしまい、いつしか子どもの遊びはイベント型のハレの日や、ゲーム・アプリや玩具などといった消費する遊びの流れによって、日常生活の遊びが衰退してきています。
「子どもが町から消えた」
気づけば大人はそう言いだしました。

子どもの環境を考えるときに大人は「昔の子どもは遊べていたのに…」と言います。「なんでうちの子はゲームばかりするんだろう」「外で遊ばないのはなんでだろう」と。決してイベントや消費が本質的な問題ではないですが、「日常生活で遊ぶ」土台がない子どもにとっては、ずるずるとイベント・消費型の遊びに身体や脳が順応していき、子どもが元来持つ限りのない想像力や探究心、果てには全ての成長を阻害していきます。

『“遊び”は子どもにとって単なる“余暇”ではない』

「食べる・寝る・遊ぶ」がいのちの基本です。食べることや寝ることを止めると身体が死んでしまいます。遊ぶことを止めると心が死んでしまいます。勉強やスポーツはこの3つが揃って初めて活きてくるのです。決して「遊ぶ」ことと並列であってはならないのです。心を育む「遊ぶ」とは、余暇ではなく生きていくために必要不可欠なのです。

『なぜ遊び場なのか』

子どもの目線で今の社会を見ていくとどうなるでしょうか。禁止事項だらけの公園、車が行き交い安心して歩けない道路、土日に入れない校庭、子どもの声の騒音問題、不審者情報に犯罪など、暮らしの中で遊ぶことが困難になってきています。本来、子どもは社会の一員で遊ぶ権利が保障されています。こうした状況から、子どもが「自由に遊ぶ」ことを保証していく“遊び場”をつくることが必要なのです。

  • Facebook
  • twitter
  • Hatena