【能登半島地震】外遊びの機会を作ることができました。
能登半島地震から3か月が経ちました。
私たちプレーワーカーズは、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと連携して、初動調査や避難所でのこどもひろば開設を行ってきましたが、2024年3月31日、4月1日にようやく外遊びの機会を作ることができました。
【輪島市子どもの遊び場】
これまで近くの避難所内では4回ほど活動をしてきましたが桜の開花時期も近づく中、公園使用の調整もでき、屋外での活動がようやく実施できました。
それに伴って、プレーカー(あそびたいや)を宮城から走らせます!
往復1250km!?ちょうど10年前の2014年に気仙沼や岩手沿岸部の支援のために作られたあそびたいやが能登半島に初上陸。
当日は、晴れて暖かい気候の中2日間で40人以上(幼児~地域の大人まで)が遊びに来ました。
のびのびとした環境の中、まつぼっくり拾い、木工作、バドミントン、サッカーなどそれぞれがやってみたいと思ったことを自由にできるよう、プログラムも設定せず、自由に遊びました。
「ブランコ作りたい!」
枝ぶりが立派な木が豊富な公園だったのでロープ遊具も作れるように、いつもよりも多めに積んでいきました。ロープ遊具をプレーワーカーが作って、遊ぶのは簡単ですがそれだけでは、遊ばせ屋さんになってしまいます。
やってみたいなぁ~と思うようなきっかけは作りつつも、子どものペースを観察しつつ、挑戦を見守ります。この日も、ブランコをかける高い枝にまずはPPロープを投げる、という一見すると下準備のような作業だけで子どもから大人まで、何度も挑戦し、何度も失敗し、悔しがって、みんなで笑い合って、これ自体が遊ぶことの本質だなと思うような光景が見られました。
「カタンしよう!」
地域で長年子ども・若者に寄り添い続けている方が、避難所内の活動でも快く受け入れてくださっていました。震災後一時的に寝泊まりにも使用したというグランピング用のテントを公園内に広げその中で「カタン」というボードゲームをしました。
外遊びなのに、室内?と思うかもしれませんが、1回2時間もかかるそのボードゲームは、若者とのコミュニケーションを深めていくのに最適です。駆け引きを楽しむ中で自然と会話も生まれ、子ども~若者~大人、あるいは支援者~被災者というような立場や役割があいまいになっていきます。
被災地支援、というとどうしても被災した子どもを支援対象者として見てしまいがちではありますが、遊びの中では関係ありません。ただ、笑い合えればいい。少なくとも遊び場の中ではそれでいいと思います。それが心の回復への近道だと信じて活動しています。
今回は、輪島市での活動でしたが、地域の方や石川県内で子どもの支援をしている団体の声や要請を元にこれからも外遊びの機会を作っていきたいと思います。まだまだ、仮設も建ちはじめた最中でもあるので、状況はこれからも変わっていくと思いますが、ひとまず4月は隔週の週末にプレーカーによる遊び場づくり、支援・応援を行う予定です。
引き続き、寄付・応援よろしくお願いいたします。
<寄付はこちら>
http://playworkers.org/support/#kifu
振込用紙の通信欄またはメール等で「能登半島地震緊急支援」と記載していただければ、使途を限定し、震災支援の活動へ活用させていただきます。
※ゆうちょ銀行からのお振り込みの他、ネットからクレジットカード等で寄付することができます。
【ゆうちょ銀行振込】
口座名義 一般社団法人プレーワーカーズ 代表理事 須永力
口座番号 02270-8-129019
【ゆうちょ銀行以外の金融機関からの振込】
口座名義 一般社団法人プレーワーカーズ 代表理事 須永力
金融機関 ゆうちょ銀行
口座番号 店名:ニニ九(ニニキュウ)店、当座:0129019
◇連携するセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのホームページはこちら
https://www.savechildren.or.jp/work/emergency/