【能登半島地震】のんびりと自由な時間を過ごす

2012年から仙台市内の仮設住宅や公園などで巡回型の遊び場づくりを担ってきた「あそビークル」という名のプレーカーを能登半島地震の支援活動に使うため、認定NPO法人冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワークから借り受けました。

4月12日に宮城県を出発し、その日のうちに石川県金沢市まで移動。今は、金沢を起点に能登半島での活動を行っています。

4月13日は、珠洲市の小学校で活動をしました。


校庭には仮設住宅が立ち並び、校庭横のブランコやすべり台がある小さな街区公園は駐車場になっています。一歩敷地の外に出ると倒壊してしまった家がそのまま道路にせり出している状況で、どこが安全か分かりません。
そんな中、少しでも外で過ごせたらいいのではないかと考えて、公園の車が駐車されていないスペースに机やイスを並べて準備しました。
これまでも避難所として使用されている校内で子どもの居場所支援をしてきたので子どもが好きな環境を選べるように、引き続き室内での活動も並行して行いました。
外では、プレーワーカーと一緒にボードゲームをしたり、黒板に絵を描いたり、ブランコを使って遊んだり、これまでと同様に好きなように過ごしていました。

外で遊ぶ、というと“何をして遊んだか”がピックアップされがちですが、これまでも何度か顔を合わせて一緒に遊んだプレーワーカーが来たから一緒に過ごした。という表現の方がしっくりくる様子でした。
子どもにとって遊ぶことは、生活の中の一部です。おもしろい人、気を遣わなくていい人、話を聞いてくれる人と一緒におしゃべりをしたり、たまに遊んだりしながら自由な時間を過ごすことがこれからも大切にされるといいなと感じました。

ちなみに、同じ公園内のすべり台下に、遊んだ形跡を発見しました。


割れた瓦を並べて、家でしょうか?
まだまだこういう瓦礫が片づけられていない被災地域の状況、安全とは言えない遊びの素材、それでも隙間を探して子どもが工夫して遊んでいる光景

この様子を見て、どんな気持ちになりますか?
なぜ、被災した地域に出向いて遊びの活動を行うのか、行く度に考え続けたいと思います。

4月14日は、輪島市の公園です。
輪島市も復旧どころか倒壊した家屋の解体作業などもほとんど進んでいない状況で、営業を再開した飲食店でも水道が復旧していない様子でした。

一方、活動場所の公園は、桜が満開に咲き、お花見をする方や親子連れも多く心地の良い場所です。
シャボン玉を飛ばしたり、ロープブランコで遊んだり、コマ回しに挑戦したり、ここでもそれぞれに好きなことをして過ごしました。
池に住む亀を眺めたり、カナヘビを捕まえたり、松ぼっくりを拾い集めたり、この公園の環境を活かした遊びもたくさん見られました。


また、母親が、子どもが遊ぶ様子を眺めながら、おしゃべりをしている様子は他の地域でのプレーパークと同じだと思いますが、会話の内容は進級進学、避難状況などに伴う住まいの変化や家族状況の共有など、必要な情報交換の場にもなっていたように感じました。
子どもはもちろん、保護者もゆっくりとできる機会があればいいなと感じました。

この活動は、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと連携して行っています。
引き続き5月も活動を継続していきますので応援よろしくお願いします。

<寄付はこちら>
http://playworkers.org/support/#kifu

振込用紙の通信欄またはメール等で「能登半島地震緊急支援」と記載していただければ、使途を限定し、震災支援の活動へ活用させていただきます。
※ゆうちょ銀行からのお振り込みの他、ネットからクレジットカード等で寄付することができます。

【ゆうちょ銀行振込】
口座名義 一般社団法人プレーワーカーズ 代表理事 須永力
口座番号 02270-8-129019

【ゆうちょ銀行以外の金融機関からの振込】
口座名義 一般社団法人プレーワーカーズ 代表理事 須永力
金融機関 ゆうちょ銀行

口座番号 店名:ニニ九(ニニキュウ)店、当座:0129019

◇連携するセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのホームページはこちらhttps://www.savechildren.or.jp/work/emergency