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子どもが遊んで育つ環境は、日本では時間をかけて児童館・プレーパーク・放課後児童クラブ・乳幼児施設・遊びの体験学習など様々な形態に分かれてきました。
その中でも私たちがとりわけ大事にしたいのが、地域住民が主体となって子どもの遊べる環境づくりの活動をしている人々です。住民活動と言っても、ママサークルや自主保育のグループ、団体ともよべない個人の集まりなど様々です。
もちろん私たちは、子どもに関わる全ての場所において、必要であれば赴きます。
日本では、ここ数年で東日本大震災や東北・関東・東海の風水害など子どもたちの日常を壊す出来事が何度もありました。私たちは、そのような非日常の空間や他団体の支援からこぼれ落ちていく環境にある人たちへの支援活動を行ってきています。
先にあげた住民活動は、最も子どもたちに近い存在なので、子どもの日常を取り戻すために活動しています。ですが、被災地域特有の問題や課題と戦っている当事者でもあり、声を上げる余裕も資金も手法もないのが現状です。
さらに、子どもに寄り添い住民組織で支えていく活動は、すぐに結果や成果が見えづらく、当事者の抱えている問題や課題が変化しやすいため、補助金等に該当しない場合がほとんどです。
私たちはこうした方々が少しでも声を上げていたときには、サポートしていきたいと思い、これまでにも支援活動を続けてきました。現在も、規模を縮小しながらボランティア活動として資金をやりくりしながら継続している状態です。

「おまえらが来るまでどれだけ暇だったか分かるか?」
以前出会った子どもから言われました。

私たちが直接子どもの支援をすることもできますが、それでは場所も限られ短期的になってしまい、中長期的な解決にはなりません。こうした子どもが豊かに遊べるためには、地域の方々と共に悩み、解決をしていくことが必要だと考えています。
直接的な子ども支援はすぐに子どもの笑顔が見られるので分かりやすく資金がつきやすいですが、中長期を考える大人への資金はつきづらいのです。
地域の子どもたちが豊かに遊べるよう、どうか末永く活動を応援してください。